最新脳科学情報

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2015.11.2

”赤ちゃんことば”の意外な秘密

母親が乳児に語りかけるときの、端的でいて、ゆっくりとした抑揚のきいた

独特の話し方のことをMotherese(マザリーズ)といいます。

 

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乳児はマザリーズでの語りかけをより好み、

マザリーズによって脳内言語野が活性化することもわかっています。
これまで、マザリーズは、お母さんが赤ちゃんの言語発達を促すために行うので

”はっきりとわかりやすく発音されている”と考えられてきました。

 

しかし、理化学研究所の発表によると、予想に反して

お母さんは赤ちゃんに話しかけているときよりも、大人と話しているときの方が、

より明瞭に発音していることがわかりました。

 

マザリーズは、明確に発音をして赤ちゃんの言語発達を促すためのものというよりも

特徴的な話し方によって赤ちゃんの注意をひきつけたり、お母さんの情動を赤ちゃんに伝えるなどコミュニケーションの発達を促す役割が大きいのかもしれません。

 

参考文献:

Martin, A., Schatz, T., Versteegh, M., Miyazawa, K., Mazuka, R., Dupoux, E., & Cristia, A. (2015). Mothers Speak Less Clearly to Infants Than to Adults A Comprehensive Test of the Hyperarticulation Hypothesis.Psychological science26(3), 341-347.

http://pss.sagepub.com/content/26/3/341.short

 

参考資料:

理化学研究所プレスリリース

赤ちゃんに話かけるときは、はっきり発音していない

-大規模音声データを使って乳児に対する音声の明瞭さを解明-

http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150206_2/