生体データ利活用 Case #3

概要・特長

こころやからだは自律神経と密接に関係しています。
センタンでは、心拍・心拍変動データを元に、無意識下のこころやからだの状態を推定し可視化する「rPPG Engagement & Care (REC) for Desk Worker (DW) 」を開発いたしました。




  • 先行知見(論文など)に基づいて、実験計画を作成し、100人以上の複数実験を行ったデータからアルゴリズムを作成
  • 利用者は、プログラムを起動するだけで、それ以外に何かする必要はありません
  • 対象者の仕事環境(オフィス、自宅)に応じて、生体情報計測に最適な設定を自動で切換しデータを取得します
  • 複数指標を掛け合わせて人の状態を推定します(パフォーマンスポテンシャルインデックス)
  • 一定期間のデータの蓄積があれば、生体情報の個人差を考慮し、個人毎の判別ロジックを自動で計算して更新します
  • 他のデータ(自社保有データ)と連携させて、会社独自の様々な推定アルゴリズムの作成が可能です

技術

● 遠隔光電式容積脈波計測
(remote photoplethysmogram:rPPG)

詳細は、<非接触生体データ計測システム>をご覧ください。

● rPPG技術による心拍推定システム

rPPG技術を使用し、約500名(30名規模の検証実査を複数回)のストレス課題遂行時の心拍データから、PCモニターを見ながら課題を遂行する際に起こる頭部の動きなどのノイズがある状態でも推定精度の高い心拍推定モデルを構築

rPPGによるストレス課題遂行時の心拍数推定

指標

● 生体データを用いた心身状態分類/推定

心臓血管系指標(自律神経)をもとに心身状態の分類/推定

▽心拍数(HR)の増減
心臓の活動は交感神経と副交感神経から2重に影響を受けています。心拍数の増加は交感神経の活性あるいは副交感神経の抑制によって起こり、短期的には身体的活動や興奮、緊張などによって生じます。

▽心拍変動(HRV)の増減
rPPGで計測可能なRMSSDという心拍変動指標は副交感神経の活動を反映する指標として広く知られています。この値の減少は短期的には緊張や興奮などによって生じます。

状態

「REC for DW」で何ができる?何に活かせる?

何ができる?

  • 従業員の状態(集中・フロー/ストレス/眠気)を分類/推定と見える化(希望のタイミングで)
  • 状態情報を元に、従業員のパフォーマンスポテンシャル状態(※)の見える化(希望のタイミングで)
※パフォーマンスポテンシャル状態=能力を最大限発揮できる(た)状態かどうかを指します。
センタンの開発した技術を活用して、独自指標「パフォーマンスポテンシャルインデックス」を設定。
集中/フロー状態、ストレス状態、眠気状態などの指標から算出した、個人がパフォーマンスを発揮できる(た)可能性を示す指標です。健康経営の取り組みではなかなか難しかった「業務パフォーマンス工程」の見える化が可能です。

何に活かせる?

●自社での利用

  • 従業員の就業時の状態把握に
  • 従業員の行動変容促進サポートに(行動タイミング、行動実施後の変化確認など)
  • 新入社員、部署異動、配置転換後などのマッチング状況の把握に

●自社サービスに組み込んで提供

  • 行動を促すためのアラートを出すトリガー指標として組み込み
  • 新たな機能/ソリューションとして組み込み
  • 新入社員、部署異動、配置転換後などのマッチング状況の把握に

Output 例「状態推定 (Daily) 」

Output1

Output 例「長期間のデータ蓄積による健康状態推定」

長期間のデータ蓄積により、従業員の肥満/運動習慣の改善や不安傾向、抑うつ傾向などの健康状態推定(参考情報)として活用が可能です(一部開発中)。

output2

料金・留意事項

● 自社利用

  • 初期設定費用 ~100万
    使用想定カメラでの計測可否確認、データ収集方法の確立、アウトプット形式&タイミングの調整など
  • 月額費用
    アウトプット作成アカウント数で換算 1アカウント ¥3,000/月(アウトプット作成開始月から発生)

● 自社サービスへのビルトイン

基本は都度お打ち合わせの上、設定させていただきます。
利用数に応じて金額換算、月額費用としての受託(利用無制限)など

● 留意事項

  • 先行知見を参考に開発しておりますが、医療機器ではありませんので、疾病の診断などには活用できません。あくまでも参考情報としてお取り扱いください。
  • 映像は保存しませんので、従業員の監視に活用することはできません。
  • 利用環境(暗い、顔が認識できない(サングラス、マスク等)によっては計測ができないことがございます。
  • 計測開始段階の状況がその方の初期基準となります。計測開始段階で心臓血管系指標に影響のある疾病などをお持ちの場合は、疾病推定ができないことがございます。

その他の事例

Webカメラ等を活用したデスクワーク中の状態分類/推定システム
「rPPG Engagement & Care (REC) for Desk Worker (DW) 」

デスクワーク時の ストレス状態判定/推定アルゴリズムの開発

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ドライバーの眠気推定アルゴリズム開発

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